【2、来客用の布団】
来客用の布団
洋服や贈答品と違い、アンケートにはあまり出てこないけれど、実はうちも困っているの
とおっしゃるのが来客用の布団です。
また押し入れのかなりのスペースを占領しているという意味では、布団が一番ではないで
しょうか。
そして長年押入れに眠ったままの布団はこれから本当に「使う」でしょうか。
というより、ここ数年でこの布団を使う来客がありましたか。一年の間に何回干しました
か。こうして考えてみると、本当に必要なものでしょうか。
ある女性は、結婚して40年以上たっても、嫁入りのときの布団の処分ができなかったので
す。
昔の布団は綿が重く、物干しへ運ぶのが大変で干すこともできず、じっとりと湿ってお
り、カビが生えるのではないかと気になっていました。
けれどせっかく親がこしらえてくれたものだから捨てるに忍びないとそのままになってい
ました。なんと来客用ということで使ったことは一度もなかったのです。
だから余計に捨てるのがつらかった。
しかしある日、友人にその話をすると「嫁入り道具なんてとっくの昔に処分した」
と言われ、自分の気持ちが変わり、処分しようという気になったそうです。
ここでは布団そのものに変化はないのですから、それをどうするかは決断する人の気持ち
次第ですね。
行動経済学でいえば、フレーミングで視点を変えるということです。
残しておくという選択肢を取るなら、何か次の行動が必要です。
孫が来る日のために、綿を打ち直したり、干したりの手入れが必要になります。
そのまま使えるものなら家族で使うというのはどうでしょう。
重い布団は苦手な人もありますが、重い布団でないと眠れないという人もあります。
また再利用する手もありますね。来客用の座布団や、5歳の孫の昼寝用の小さな布団に作
り直したという人もいます。
気になっている布団があれば、一度考えてみてください。

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